切ないなぁ、これも薬剤師の仕事です。
処方箋からヒストリー(病歴)を見つけ
患者へストーリー(未来)を伝えること・・
それが叶わない夢だとしても。
1日目:ビタミンEと心疾患とオリーブオイル
(VITAMIN E, HEART DISEASE, AND OLIVE OIL)
結論: ビタミンEには酸化防止作用がある。 しかし単独では動脈硬化を改善しない。
時代の流れです。当時、ビタミンEは大人気。
血行促進、コレステロール低下、閉塞性動脈硬化症。
しかしこの記事を書きながら気づきました。
みんなが振り回されていた、と。
当時は以下のようなことがわかっていなかったのでしょう。
キーワード #ビタミンE#アテローム性動脈硬化症#頸動脈
多くの人がこの事実を知ってます
・LDLコレステロール=悪玉コレステロール
・LDLが増えると動脈硬化を起こす
・抗酸化物質たっぷりの食事はカラダに良い
私たちは、美味しく食べながら
アテローム性動脈硬化症が改善されないのだろうか?
そう考えます。
これについては抗酸化物質が豊富な食品
たとえば良質な植物油、果物、穀類、ナッツを食べる人たちは
そうでない人に比べて心疾患やガンにかかるリスクが低いことが
わかっています。
誰も、来る日も来る日も美味しくない薬を義務として
「医師に怒られないよに」薬を飲むのは辛いですからね。
さて、ひと昔前、ビタミンEは魔法のようなサプリメントと
信じられていました。
なぜなら、とある研究で
ビタミンEを多く摂取する女性には心疾患の兆候が
あまり見られなかったから。
*頸動脈をエコーで見ると、全身の動脈硬化の進行度がわかる
しかし彼女たちは全員が南イタリア出身
ビタミンEの多くを豆類、野菜、オリーブオイルで摂取していた、というオチ。
さて、オリーブオイル。
テーブルスプーン1杯(≒大さじ1杯)には
抗酸化物質のビタミンEが1.6mg含まれています。
アメリカだと1日の推奨量の8%
日本だとなんと25%(この違いは一体・・)
ではより多くとればいいのかと言えば、
ビタミンE増やして効果があったのはもともと不足している人だけ。
十分な食事が取れている女性でビタミンEを増やしても
アテローム性動脈硬化症のリスクは下がらず。
他の抗酸化物質、ビタミンA、Cは頸動脈の肥厚に無関係
HOPEスタディでは心疾患や心臓発作リスクが高い1万人を追跡。
一定量のビタミンEを毎日摂取するグループと
プラシーボを摂取するグループに分けても
冠動脈疾患発生率や心疾患・胸痛で入院するケースに大きな違いなし。
つまりビタミンEだけでは解決できない。
一緒に摂るべきは抗酸化物質を多く含む食品
この組み合わせがアテローム性動脈硬化症が起こしにくくする。
つまり健康を考えると
食材全体を丸ごと食べる地中海料理スタイルが理想
そして、オリーブオイルは
ビタミンEや抗酸化物資を丸ごと食べられる食品の一つ。
EVOOがより良いとされるのはこれが理由です。
リーズナブルなピュアオイル
VS
動脈硬化のリスクが減らすEVOO
どちらもビタミンEを含んでいますが、
あなたならどちらを選びますか?
今日の記事はこちらをまとめました。
https://www.oliveoilsource.com/page/heart-disease
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